マイナーな割安株発掘ブログ

あまり知られていないマイナーな割安株をピックアップして分析してみるブログです。

ソフトクリエイトHD(3371)を分析してみました。

 

企業概要

 

ソフトクリエイトHD(3371)はECソリューション事業、システムインテグレーション事業、物品販売事業を展開している子会社を持つ持株会社

 

ソフトクリエイトHDについての詳細情報はこちら↓(当ブログ記事内のリンクは全て通常のリンクです。アフィリエイトリンクではありません)

  

www.softcreate-holdings.co.jp

 

 

事業内容

 

■ECソリューション事業

 

ECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・運用、マーケティング支援事業を展開しており、ECサイト構築市場では10年連続市場シェアNo.1を誇っています。

 

ECサイト構築方法としては現在のところ、フルスクラッチ型、パッケージ型、クラウド(ASP)型、オープンソース型の4つの方法があり、それぞれのメリット・デメリットについては以下のサイトにわかりやすく書いてあります

 

ec-orange.jp

 

  

当社の特徴としては中~大規模企業向けのパッケージ型がメインとなっており、クラウド型については2017年に「メルカート」という名で新規参入しましたが、かなり遅れての市場参入となったため、現状では競合他社に大きく遅れを取っています。

 

個人的には中~大規模企業のECサイト構築方式もいずれはクラウド型への移行が進む可能性が高いと予想しているため、クラウド型で大きく出遅れている点は若干の懸念材料ではあります。しかし、クラウド型への参入により小規模企業へのアプローチが可能となったことで潜在的な市場開拓余地が一気に拡大したことについては、中長期的な視点で見ればポジティブと捉えています。

 

 

ecbeingの市場シェア

 

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日本ネット経済新聞ECサイト構築業界地図より

   

 業界地図を見る限りでは、当社は長年に渡り市場シェアトップを維持しているものの、競争環境はかなり激しいという印象です。

またECサイトの構築実績で見ても、当社が1100サイト以上に対して、1000社近いサイト構築実績があるライバル企業が何社か存在しています。

  

 ただし、ECサイト構築ソリューション市場占有率(金額ベース?)を見ると以下の通り「ecbeing」が圧倒的なシェアを占めています。

 

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※富士マーケティングレポート 2017年ECサイトソリューション市場

 

当社の市場占有率が高い理由としては、おそらくですが、客単価が高い大企業を主要顧客にしているためと考えられます。

  

 

 

・無料のオープンソースECサイト構築パッケージは脅威となるか

 

結論から言えば、無料のオープンソース系に顧客を奪われる可能性は低く、むしろオープンソース系から有料のECサイト構築パッケージに切り替える動きが加速していくと私は予想しています。

 

オープンソース系で最大のシェアを誇り、これまで構築した店舗数が約3万と桁違いの実績がある「EC-CUBE」というサービスがありますが、近年、EC-CUBEを使っていた通販サイトで偽の決済画面が現れカード情報が盗まれるという被害が相次ぎ、セキュリティ面で大きな不安を抱えている状況となっていることがその理由です。

 

こちらは事件の詳細記事。

 

東京新聞:ニセ決済画面で情報盗む 通販7サイト標的 1.5万件被害:社会(TOKYO Web)

 

 またこちらのブロガーさんがEC-CUBEの問題点をわかりやすく解説されております。

  

ecsite-compare.com

 

 

 

■システムインテグレーション事業 

 

システムインテグレーション事業では、自社開発商品の「L2Blocker」、「X-point」、「AgileWorks」、ネットワーク構築、クラウドサービスを展開しています。

ただし、「X-point」、「AgileWorks」を展開しているエイトレッド(3969)については持ち株比率約57%の子会社となります。

 

「L2Blocker」は不正接続防止ツール市場で累計導入実績No.1、

「X-point」はワークフローソフト市場でトップクラスの市場シェアを誇っています。

 

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L2Blocker、X-pointについての詳細情報はこちら↓

 

www.l2blocker.com

  

www.atled.jp

 

 

 

クラウドサービスでは、自社・他社製品の中からカスタマーの運用環境や要望に合わせて最適なソリューションを選んでもらい、SCクラウドという形で販売しています。

 SCクラウドについての詳細情報はこちら↓

 

www.sccloud.jp

 

 

 

 ■物品販売事業

 

法人顧客向けにパソコン・サーバー等のIT機器を販売しています。  

物品販売事業の特色としては、グループにおける売上構成比は約28%ありますが、他の事業と比べると利益率は非常に低い数字となっています。

   

 

採点

 

 

成長性 85点

 

・ECソリューション事業の成長性 80点

クラウド型への移行が急激に進んだ場合は、短・中期的に業績が低迷する可能性があるものの、クラウド型への参入により潜在的な市場開拓余地が一気に拡大したことはポジティブ要因。セキュリティ面で不安を抱えているオープンソース型からの乗り換え需要を捉えることができれば、中長期的な成長余地は大きいと予想。

  

・システムインテグレーション事業 の成長性 85点

自社開発商品の「L2Blocker」、「X-point」は時流に乗って大きく業績を伸ばしており、今後の成長余地も非常に大きいと予想。またクラウドサービスについても、中長期的に成長が見込めそうな製品ラインナップが揃っており、営業面ではECソリューション事業とのシナジー効果も期待できそう。

ただし来期以降、SI事業においてWindows10への更新、大型ネットワーク案件の特需が剥落することには注意が必要。同様の理由でJBCCHD(9899)の株価が本決算発表後に暴落したこと等を考慮すると、慎重を期すなら明後日発表される来期の業績予想を確認してから投資判断した方がいいんじゃないかと思っています。

 

 

割安性  80点

3Q決算までの業績進捗率を考慮すると今期のEPSは100円以上と予想。この会社の今後の成長性を考慮すると、予想PER15倍以下という現在の株価水準はかなり割安だと思います。

ただし、先にも記したように特需の反動により一時的にEPSが落ち込む可能性はあると考えています。

 

 

財務健全性  70点

当社の時価総額約215億円に対して、利益剰余金約78億円。有利子負債0円。PBR約2.2倍。自己資本比率約64%。(いずれも四季報最新号より)。

今期の3Q決算時点での流動比率は約277%。

 

 

競争優位性  80点

主力製品である「ecbeing」は業界No.1の市場シェア。またセキュリティ面でも正接続防止ツール市場でトップレベルのシェアを獲得していることは当社の大きな強みになっていると考えられるため、競争優位性は高いと評価。

 

 

 

【注意事項】 銘柄分析に関する記述の正確性について保障はできませんのでご了承ください。また銘柄への採点は筆者の主観に基づいて行っております。投資をする際は、必ずご自身の判断と責任でお願いします。

  

 

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