アメリカs＆p500指数（下図チャート）はこの一年の間、チャイナショック前の株価水準が上値抵抗線となり何度も跳ね返されてきましたが、昨日の終値の段階でついにチャイナショック前の水準を上回り約１年２か月ぶりに史上最高値も更新しました。
テクニカル的に見れば、今回のs＆p500指数の高値ブレイクにより米国株市場は新たな上昇局面に入る可能性が高くなったと考えられます。
■米国株の最高値更新は日本株にも波及する可能性が高い
アメリカのs＆p500指数は世界中の投資家マインドに大きな影響を与え、日本の株価指数へ及ぼす影響力も一番大きい株価指数です。そのs＆p500指数が新高値を更新したということは、日本の株式市場にも間違いなくポジティブな影響があると考えられます。
また、今回の高値ブレイクのきっかけが雇用統計の良好な数字という米国経済にとっての好材料だったことも、為替市場で円高圧力が弱まる要因となり日本株には追い風になると思われます。
もちろん、現時点では空売りの買戻しを誘うための一時的な高値更新（いわゆる騙し上げ）に終わるという可能性も考えられるため、まだまだ楽観できる状況でないのは確かです。
しかし、もしアメリカのs＆p500指数が今後もチャイナショック前を上回る水準を維持できたなら、個人的には日本株についても中長期的なトレンド転換の可能性を視野に入れ投資戦略を見直すべき時かなと考えています。
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