マイナーな割安株発掘ブログ

あまり知られていないマイナーな割安株をピックアップして分析してみるブログです。

まんだらけを分析してみました

 

会社概要

 

まんだらけ(2652)は主に漫画などの本、玩具類の中古・稀少品を店舗・ネットで販売している会社です。2000年の7月に東証2部に上場しました。

前期の商品別の売上構成比は、本が約18%、同人誌が約18%、玩具類が約38%、その他が約25%となっています。

現在の株価は745円、1単元買うのに必要な金額は7万4千5百円となっています。また当社は株主優待を実施しており、3月と9月末に1単元の株を保有していると自社発行の月刊誌それぞれ3ヶ月分が貰えます。

 

 

 

業績ハイライト

 

 

            売上高    営業利益    経常利益  当期純利益  一株益  一株配当

 2010年9月期  8114       625              453             250             37.8      0.8
 2011年9月期  8371       604              546             259             39.2      0.8
 2012年9月期  8673       807              736             345             52.2       0.8
 2013年9月期  9463        1208            1140            674            101.8     0.8
 2014年9月期  9481        1258          1226            696            105.2          0.8

 2015年9月期予  10032     1281            1229            707             107             1

 

 

 

成長性   70点

 

 当社の業績は、2010年~2014年までの5年間で、売上高が約17%増、営業利益は約100%増と共に大きく伸ばしている。この間、店舗数の増加がなかったことを考慮すれば、これは特筆すべき伸びといえる。

今後当社の財務が改善して新規出店ができる態勢が整えば、将来的には店舗数の増加による売上・利益成長も期待できそう。

また、海外向けの通販事業なども今後の成長エンジンになりうるかも?

懸念材料を挙げるならば、5月に発表した今期の中間決算で、売上が前期比7.1%減、営業利益が同じく28%減と大きく落ち込んでいる点。前期に消費増税前の駆け込み需要などがあったことを考慮しても、今期の業績が会社予想まで届くかはやや疑問に感じる。

 

 

 割安性   70点

 

今期の業績予想から算出したPERは約7倍とかなり割安に感じる。

ただし、前述のように業績が会社予想まで届くかは疑問符が付く上、年間配当が1株につき1円と非常に低いこともマイナス点。

 

 

財務健全性  40点

 

当社の利益剰余金が約35億円に対して、有利子負債は約72億円、自己資本比率は38.9%と あまり良い数字ではない。しかし、配当や新規出店などの抑制もあり、財務は徐々に改善している。

当社の流動比率は約365%と一見とても良い数字に見えるが、これは在庫回転率の低い商品及び製品の項目の金額が非常に大きい為であり、実際には手持ちの現預金等と一年以内に返済しなければならない負債がほぼ同額に近い状態。

 

 

競争優位性  80点

 

前期の期末時点での売上高営業利益率は約13.2%とかなり良い数字。ブックオフハードオフ等の比較的業種の近い会社と比較しても、当社の方が利益率では勝っている。

 当社は、所謂オタク向けのニッチ市場において先駆的存在であり、値付け、鑑定等で市場に大きな影響力を持っている。このことから、消費者が中古・稀少品のオタクグッズを売買する際には、当社の店が第一候補として選ばれやすいと考えられる。

また参入障壁に関しても、専門的な知識が必要なことや、品揃えの難しさ等を考えると比較的高いのではないかと予想。

 

 

 

 

 考えられるリスク要因

 

 

・決算書の情報によれば、稀少品の買取、特に原稿・原画・色紙等においては、代表取締役である古川益蔵氏に対する依存度が高く、もし古川氏が何らかの理由で離職することなどがあれば会社に大きな影響があるらしい。

・当社は2000年の上場以来、投資家に対して配当による還元をほとんど行っていない。会社側は成長を優先する方針を示している為、投資家は今後も長期に渡り配当による収入を見込めない可能性がある。

 

 

 

 

 

 

【注意事項】 銘柄分析に関する記述の正確性について保障はできませんのでご了承ください。また銘柄への採点は筆者の主観に基づいて行っております。投資する際はくれぐれもご自身の判断と責任でお願いします。

 

 

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