マイナーな割安株発掘ブログ

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私の投資手法 『メンタル平準化投資法』

 

 

 

 こんにちは、管理人のヒロです。

 今回は私の投資手法について少し書いてみようとおもいます。

 

一口に投資手法といっても、短期のテクニカル分析から長期のファンダメンタルズ分析まで様々ありますが、今回私が紹介するのはメンタルを重視した中長期の投資手法になります。

 

私はその手法を『メンタル平準化投資法』と名づけてみました。

 

「メンタル平準化」というのは文字通り、感情のブレを抑制して常にメンタルを一定に保つことですが、この手法を理解するためには投資におけるメンタルの重要性を理解することが前提となります。 まずは投資におけるメンタルの話に少しだけお付き合いください。

  

 

 投資における勝ち組メンタルと負け組みメンタル

 

 

 私は投資家には、いわゆる勝ち組メンタルを持っている投資家と、負け組メンタルを持っている投資家の二種類の人がいると思っています。

 

勝ち組メンタルの投資家は損切りを果断に行い、利益を最大限伸ばす投資をしており、負け組メンタルの投資家はその逆のことをしてしまいます。結果として勝ち組メンタルを持つ投資家は莫大な利益を上げる一方、負け組みメンタルの投資家はその養分となってしまいます。

  

では、あなたは自分が勝ち組メンタルの投資家か、それとも負け組メンタルの投資家か、どちらだと思いますか?……という質問を今の相場環境でしたなら、多くの方は自分は勝ち組投資家のメンタルを持っていると答えられるのではないでしょうか。

 

今の右肩上がりの相場では、誰もが心に余裕を持って利益を伸ばしていけます。また、いざ損切りが必要となった場面でも、他の銘柄の利益があるからあまり苦痛じゃないという方も多いんじゃないでしょうか。

 

ですが私は本当の勝ち組メンタルを持っている人は投資家全体の1~2割ぐらいしかいないと思っています。

 

そして、自分は勝ち組だと勘違いしている一時的な勝ち組メンタルの投資家は、本格的な下げ相場が訪れたときに業績の悪化した含み損の銘柄を大量に抱えこんでしまい、初めて自分が負け組メンタルの投資家だったことに気づくことになります。

  

 

 ……などと、何だか偉そうなことをつらつらと書いてきましたが、実はこの私も典型的な負け組メンタルの持ち主です。

 

  私自身、勝ち組投資家のメンタルに少しでも近づきたいと思い、勝ち組メンタルを持っている投資家の手法等を色々と研究してみましたが、三つ子のタマシイ百までという諺にもある通り、生まれ持ったメンタルはそう簡単には変えられないことを悟りました。

 

 これから紹介するのはそんな負け組み投資家メンタルを持つ私が、勝ち組メンタルを持つ投資家へ最大限近づくために実践している方法です。勝ち組メンタルを持っている投資家の方には、特に参考になるような内容ではありませんので予めご了承ください。

 

 

 

 

 さて、本題に入る前に、まずはあなたが勝ち組か負け組かどっちのメンタルを持っているか、次の2つの質問でチェックしてみてください。

 

 

 

 Q1  日経平均株価が暴落して現在のあなたの持ち株ではA株だけが唯一の含み益銘柄となってしまいました。

あなたはA株のことをとても高く評価していますが、A株は過去に何度も跳ね返された上値抵抗線まで上がっています。あなたはこの銘柄をホールドしたいと思っていますが、今回も跳ね返されれば含み益がなくなってしまうかもしれません。あなたはこの株をホールド出来ますか?

 

 

 

Q2   先ほどの質問であなたはA株をホールドする方を選んだと仮定します。

A株の業績が悪化し下方修正のニュースが出ました。業績の悪化はどうやら一過性のものではなさそうです。あなたが高く評価していたA株は暴落して含み損の状態になりました。あなたはこの銘柄を損切りすべきだと判断しましたが、これまで損切りした銘柄が直後に急騰するという不運を3回連続で経験しています。あなたは今すぐこの株を損切り出来ますか? 

 

 

 

 

メンタルへのダメージが大きな質問を選んでみました。

皆さんの答えはいかがでしたでしょうか?

 

……ちなみに私の答えは両方ともNOです。(ノ_-。)

 

この質問に両方ともYESと答えられた方は間違いなく本物の勝ち組投資家のメンタルを持っていると思います。一時的に負けることがあったとしても、投資の勉強を怠らなければ、間違いなくトータルでは大きな利益を稼ぎ出すことができるでしょう。

 

 

 

 

前置きがずいぶん長くなってしまいました。

ここからは『メンタル平準化投資法』の具体的な手法について書いていきたいと思います。

 

この手法を簡潔に説明するなら、ずばり『相場が上昇しても下落しても常に嬉しいという感情と悲しいという感情が50%、50%になるような状態をキープする』ことです(全体相場が明らかなバブル状態、または大暴落した場合は70%、30%など逆張り方向に少し比率を高めても構いません)。

 

そして、もう一つ重要な点としては、単元未満株による投資を最大限活用するということです。

単元未満株は手数料が多少高くなったり、議決権がないなどのデメリットもあります。

しかし、小額で何回にも分けて売買できるという大きな利点があります。

これによって、一単元保有していたなら我慢しきれずに利益確定してしまうような場面でも、利益確定の金額を抑えることで利益を伸ばしていくことが可能となります。

 また、損切りが必要な場合でも、何回かに分けて行えることで、メンタルへのダメージを最小限に抑えることが可能になります。

 

 では、具体的な例を使って説明してみましょう。

 

 

 

 『メンタル平準化投資法による株式の買い付け』

 

 

あなたは今、将来有望なA社に投資したいと考えていると仮定します。

しかし、A社の株価は最近急上昇してしまい直近の株価水準と比べればかなりの高値圏にみえます。

 

 

このときメンタル平準化投資法で株を買うならば、A株が上昇した場合を想定して、『買ったA株が上昇した、嬉しい』という気持ちと、『もっと買いたいと思っていたA株が上昇してしまった、悲しい』、という気持ちが50%、50%に近くなるように、また、A株が下落した場合も想定して、『A株が下落して含み損になってしまった、悲しい』という気持ちと、『買いたかったA株がもっと安値で買える、嬉しい』という気持ちが 50%、50%に出来る限り近くなる数量を買います。

大切なことは、銘柄への期待値を考えて買い付け金額を変えることです。

 

 

 

 『メンタル平準化投資法による利益の伸ばし方』

 

 まずは、あなたの買ったA株が先ほどの質問のQ1のような状態、つまり何度も跳ね返されている上値抵抗線近くまで上がってきたと仮定してみましょう。

 

メンタル平準化投資法で利益を伸ばすなら、ここで小額の利益確定を行うことになります。

利益確定する金額は上値抵抗線を突き抜けて大きく上昇した場合と跳ね返された場合を想定してメンタルが50%、50%に近くなる金額です。

当然ですが、将来大きな上昇を見込んでいる銘柄は利益確定の金額が小さくなります

 上値抵抗線のような分かりやすい利益確定の場所がなかった場合は、私なら過去の高値平均PER(四季報に記載されてます)などを目安にして利益確定するようにしてます。

 もし、あなたがA株はもっと上昇すると強く確信しているなら利益確定をする必要はありません。なぜなら、将来大きく上昇すると確信している持ち株が大きく下落したら、一時的に含み益は減りますが、安いところで買い増しができるので嬉さ半分悲しさ半分ですもんね。

 

 

 

 『メンタル平準化投資法による損切り

 

メンタル平準化投資法における損切りの秘訣はずばり、損失額を抑えることではなく、メンタルへのダメージを最小限にすることです。

自分が損切りした直後に株価が急上昇したという経験は投資家なら誰もがあると思いますが、メンタルへのダメージが半端なく大きいですよね (;^_^

 私は投資の世界におけるメンタルは、RPGゲームにおけるHPみたいなものだと考えています。

勝ち組メンタルの投資家はこのHPが人並みはずれて高く、ダメージを受けてもすぐに回復することが出来ます。

しかし、負け組メンタルの投資家は大きなダメージを受けると、すぐにHPが尽きてしまいます。そして、自分で決めたルールを無視したトレードをしてしまいます。

 

 

では、具体的にどのようなときに損切りを実行しなければならないかを考えてみたいと思います。

 損切りの基準は人によって多種多様です。数%下がれば自動的に損切りするというルールを持っている方もいれば、損切りなど必要ないという人もいるでしょう。

これが正解だと確信を持って言えることではありませんが、私が損切りの基準としているのは、自分がその銘柄に投資したときの前提条件が崩れた場合です。例えば、成長株や割安株投資への投資なら、売上や利益の成長が想定より大きく鈍化してしまったとき。資産バリュー株への投資なら、財務が悪化してしまったときなどです。

ただし、業績の悪化が一過性のものであることを論理的に説明できる場合は損切りする必要はないと思います。(例えば、私が銘柄分析で取り上げたピックルスコーポレーション(2925)なら、天候不順による野菜価格高騰が原因で下方修正した場合は一過性のものであると判断できます)

 

 では、私の損切りルールーに則り、実際に損切りしなければならない場面になったと想定してみましょう。

損切りをするときに最も大事なのは、まずは自分の判断が間違っていたということをはっきりと認識することです。

負け組メンタルの投資家は下方修正などでいきなり大きな含み損を目にすると現実を受け入れることが出来ずにそのまま塩漬けにしてしまうことがよくあります(私です)。

だから、まずは持ち株の半分は問答無用で損切りすることをお薦めします。全部は無理でも半分ならば負け組メンタルの投資家でも実行出来ます。そして、残った株からこの後に株価が上昇する局面と下落する局面を想定して、メンタルが50%:50%になる分だけ残しておきましょう。

そして、時間の経過と共に損失を受容できる状態になったら、少しずつ残った株を処分していけばいいのです。

 

 論理的に考えれば、投資の前提条件が崩れた時点で全株処分することが、損失を最小限に抑える為の最も正しい行動かもしれません。

しかし、負け組メンタルの投資家は、市場において最も効率的な方法が頭では分かっていても容易には実行できないものなのです。 

 

 

『メンタル平準化投資法による資金管理』

 

これは私自身も経験のあることですが、負け組メンタルを持つ長期投資家に共通する負けパターンは主に2つあります。

 

.上昇相場のときに自分のリスク許容度を超える資金を投入してしまい、相場の急落時に将来有望と思っている銘柄を狼狽売りをしてしまった。

2.下落相場が来ると予想してポジションを解消したが、株価が上昇してしまい買い戻せなかった。

 

このような失敗を避けるためには、個別銘柄への投入金額だけでなく、自身のポートフォリオについても、相場が上昇(または下落)して嬉しいという感情と、悲しいという感情が、常に50:50になるような資金管理が理想的だと私は考えています。

 


では、実際に手持ち資金の何%を投資すべきなのかについてですが、それは、その方の年齢やリスク許容度によりけりとなります。
例えば、若い働き盛りの方でこれから少しづつ投資に回すお金を増やしていきたいという方や、ドルコスト平均法ETFなどを少しづつ買い増していきたいという方であれば、常にフルポジションでも問題ないでしょう。

一方、退職後の資産運用としてなるべく減らさず運用したいという方であれば、低リスクな債券やキャッシュポジションをなるべく多く保有することをお薦めします。

また年配の方で、もう少しリスクを取っても構わないという場合は、株価指数が急落して中長期的な期待リターン値が跳ね上がったときを狙って追加で少しづつ資金を投入していくという手法もお薦めです。

 

 

 

 

  …さて、以上で私の投資手法の紹介は終わりになります。いかがでしたでしょうか?

 

 メンタル平準化投資法、などと仰々しい名前をつけてみましたが、株式市場で長年生き抜いてきた投資家の方なら誰もがある程度無意識の内に実践している手法かもしれません。

私も長いこと株式投資をしている間に、自然とこの投資手法を行うようになっていました。

そして今回、その手法を自分自身でまとめてみました。

 

 

この投資手法は、勝ち組メンタルを持つ投資家達のような爆発的な利益は期待できません。ですが、特別な才能を持たない私のような投資家でも市場の上げ下げに一喜一憂することなく、長い目で見れば投資で大きな利益をもたらしてくれると確信してます。

 

 

 それではまた!(^-^)ノシ

 

 

 

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