マイナーな割安株発掘隊

あまり知られていないマイナーな割安株をピックアップして分析してみるブログです。

アバント(3836)を分析してみました

 

企業概要  

 

 アバント(3836)は、連結経営・会計向けパッケージソフト(DivaSystem)の開発及びライセンス販売、システム導入に伴うコンサルティングサービス、BI・ERP関連のSI・コンサルティングサービス、DivaSystemの保守サポートサービス、連結決算業務・連結納税業務のアウトソーシングサービス、情報検索サービス等を展開する子会社を傘下に持つ持ち株会社

 

 

主な事業内容

 

ライセンス販売

前期末時点でのグループにおける売上構成比は約8%。

自社開発パッケージソフト「DivaSystem」のライセンス売上が主な収益源で、連結会計ソフト市場でのシェアは、東証一部上場企業の時価総額上位100社に限れば約50%です。

当該事業の特色として、グループにおける売上規模こそ小さいものの、売上総利益に占める割合は大きく、またライセンス販売の受注状況によっては、システム導入に伴うコンサルティング事業や保守サポートサービスの売上にも影響するため、業績の先行きを見る上での先行指標とみることができます。

 

コンサルティング・サービス

前期末時点でのグループにおける売上構成比は約60%。 

DivaSystemの導入支援サービス、BI・ERP関連のSI・コンサルティング事業等を展開しており、売上の内訳としては、DivaSystemとは直接は関係の無いSI・コンサルティング事業が大きな割合を占めていると思われます。

 

 ・保守サポートサービス

前期末時点でのグループにおける売上構成比は約29%。 

 保守サポートサービスについては、DivaSystemの保守料、連結会計業務等のアウトソーシング事業が主な収益源となっており、契約企業数に応じて安定的な収益が期待できるストック型収益の性質が強いと考えられます。

 

・ 情報検索サービス

 前期末時点でのグループにおける売上構成比は約3%。

 情報検索サービスでは、監査法人向けの高速検索エンジンを提供しています。

 

 

成長性   75点?

 

 ・DivaSystem関連事業の成長性  70点

DivaSystem関連事業の成長性については、 短・中期的にはDivaSystemのバージョンアップ等が追い風となり業績は堅調に推移すると予想。ただし、長期的な視点で見れば、国内において連結会計システム市場の成長余地はそれほど残されていないと考えられるため、いずれは成長限界の問題に直面する可能性も。

会社側が強い意欲を示している世界市場へ進出については、成功すれば将来的には売上規模が大化けする可能性もあるが現時点では可能性は未知数。

 

・連結決算・納税業務アウトソーシングサービスの成長性 80点

連結決算業務のアウトソーシングサービスは、同社の事業の中で近年最も大きく成長している分野であり、潜在的なニーズも大きい模様。欧米では決算業務のアウトソーシング化が一般的になって来ていることを考えると、今後は国内でも同様の動きが強まっていくものと考えられる。ただし、マネージャー要員の積極的な採用により短期的には収益性が低下する可能性が高いと想定される。

 

 コンサルティング・サービスの成長性 70点?

 コンサルティング・サービス事業については、不採算案件の発生により一部営業活動がストップしていた影響もあり、短期的には業績の伸び悩みが予想される。中・長期的には、会計情報を内部の経営管理に活用するCPM市場の拡大や企業のIFRS対応等を追い風に安定的な業績成長になると予想。

 

 

割安性   85点

 

会社側が今後3年間の中期経営計画で目標としている年率19.1%の増益率が可能であると仮定するなら、予想PER約10倍という現在の株価は非常に割安な水準。また、不採算案件問題の終息や、子会社ジールののれん償却費(年間113百万)が2018年の第1四半期で消滅することは、今後の業績押し上げ要因になると考えられる。

予想配当利回りについては、現時点では約1.7%と平均的な水準だが、会社によれば今後3~5年の間に純資産配当率や平均配当利回りが全上場企業の平均値を上回ることを目標にしたいとのこと。

 

 

 財務健全性  65点

 

会社の時価総額約60億円に対して利益剰余金が約24億円、有利子負債は約2億円。
自己資本比率は約51%、PBRは約2倍、流動比率は約184%。
貸借対照表を調べても特に問題のありそうなところは見当たらない。

 

 

 競争優位性  80点?

 

・DivaSystem関連事業の競争優位性 75点

 DivaSystemの競争力については、東証一部上場企業の時価総額上位100社に限れば約50%のシェアを誇っており、また、これまでの契約更新率も高い数字を維持しているため、現時点ではかなり高い競争力を有していると考えられる。ただし、機能面においては、DivaSystemリリース当初の圧倒的な優位性は失われつつある模様。

主な競合企業としては、日本オラクル、SAPジャパン、電通国際情報サービス富士通等が挙げられる。

 

・連結決算業務アウトソーシングサービスの競争優位性 85点

 連結会計システム市場で強固な顧客基盤を有している同社は、連結決算業務アウトソーシングサービスの顧客獲得競争においても、現時点ではかなり有利な立場にあると考えられる。

またコスト競争力の面でも、同社によれば、いずれは作業の大半を自社開発のシステムに置き換えることで圧倒的なコスト競争力を実現したいとのこと。

 

 コンサルティング・サービスの競争優位性 75点?

 当該事業の売上において大きな割合を占めるジール社は、IT情報誌『日経コンピュータ』が選ぶ強いベンダー174社にも特集されており、また日本の中堅市場においてオラクルのクラウド・アプリケーションビジネスに著しい貢献をしたパートナー企業に贈られる「Mid Market & Region Award」を受賞した実績などから、高い競争力を有していると思われる。

 

 

参考資料

 

当記事の作成に当たりましては、フィスコ社、インベストメントブリッジ社、ウォールデンリサーチジャパン社のレポートを参考にさせて頂きました。

 

 

 

 【注意事項】 銘柄分析に関する記述の正確性について保障はできませんのでご了承ください。また銘柄への採点は筆者の主観に基づいて行っております。投資する際はくれぐれもご自身の判断と責任でお願いします。

 

 

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