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ノーリツ鋼機(7744)の第3四半期決算について分析してみました(その2)

 

前回の記事、ノーリツ鋼機(7744)の第3四半期決算について分析してみましたの続きです。


今回はノーリツ鋼機の第3四半期決算を主要事業別に詳しく見てみたいと思います。

 

ものづくり分野


第3四半期の売上高は約160億円(前年同期比39.2%増)、セグメント利益は約15.8億円(同278.2%増)でした。

 

やはり、今回の決算における最大の懸念は、ものづくり分野の営業利益が第3四半期に急減速したことだと考えています。

これまで全体の業績を牽引してきたこのセグメントですが、第3四半期だけの数字で見れば、今回はわずか1.4億円しか営業利益を積み上げられなかったことになります。
では、なぜ第3四半期決算の営業利益がこれほど失速してしまったのか、
可能性としては以下の3つが考えられると思います。


①  テイボーの業績に問題はなかったが、すでに事業売却が決定しているNKワークス(写真処理機器事業)の赤字が足を引っ張った。

 テイボーの業績とNKワークスの業績が共に落ち込んだ。

   NKワークスの業績に問題はなかったが、テイボーの業績が失速した。


営業利益失速の原因がだった場合は、長期的には特に問題ないと個人的には考えています。
また、NKワークス絡みで巨額の減損を計上したこと、前号の四季報に写真処理機器事業が不調と書かれてあったことを考えるとの可能性についてはかなり低いのではないかと予想しています。

 

いずれにせよ、今の段階では私には明確な答えが分からないので、テイボー単体の業績が明らかになる来季まで評価は保留したいと思います。

 


医療分野

 

第3四半期の売上高は約100.5億円(前年同期比7.2%増)、セグメント利益は約12.1億円(同16.0%増)でした。


医療分野については、各事業とも安定的に成長してセグメント利益は16.0%増となっています。
前期末の医療分野の営業利益が約15.4億円だったので、もしこのまま業績が順調に推移すれば最終的には17~18億ぐらいまで行くかもしれません。
私の予想では、前期と同程度か微増益ぐらいを想定していたので、この分野については予想を上回る数字での着地となりそうです。

 

2月13日追記

 

2月12日にMMTの全株式を50億円で売却することが発表されました。

影響としては、MMTが非継続事業になることで通期の営業利益に対しては9億円のマイナス要因となりますが、当期利益では50億円のプラス要因になるそうです。

なお、今回の事業売却による売却益は47億円になるそうです。


シニア・ライフ分野


第3四半期の売上高は約168.2億円(前年同期比3.7%減)、セグメント利益は約6.1億円(同20%減)でした。

 

シニア・ライフ分野については、会社の決算短信にはセグメント利益が前年同期比で1.5億円の減益と書いてありましたが、自分で計算してみると前年同期比で約3億円の増益になり少し混乱しています(^^;)
ひょっとしたら私が何らかの見落としをしているのかもしれませんが、
いずれにせよ前期の期末のセグメント利益が約1.5億円だったことを考えると第3四半期でのセグメント利益6.1億円は悪くない数字に思えます。

 

追記

あれから少し調べてみましたが、IFRSに移行したことで前期の決算短信とは算定基準が変わっている事が原因かもしれません。
もし、前年同期と比較して営業利益が20%減だったなら引き続きシニア・ライフ分野の業績は厳しい状態だと考えられます。

 

 

 

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